取説イラスト工房の特徴
取説〈トリセツ〉とは、取扱・取付説明書などのマニュアルを略した呼び方です。
取説は製品を購入すると必ず付いてくる、無くてはならないものと言えます。
製品のおまけや付録などではなく、人と製品のインターフェースを果たす重要な部品といえるでしょう。
最近では印刷物以外にも電子マニュアルとして配布されるようにもなりました。
その取説には、絶対に外せない要件があります。
「分かりやすさ」です。
どんなに正確に説明しても、どんなにビジュアルで飾っても、それが使う人に分かりにくければ取説の価値は低いと言えるでしょう。文字がビッシリ書かれた分厚い辞書のような取説など、使う人は初めから「見たくない」と見向きもされないと思います。
どんなすばらしい製品も、取説のおかげで製品を使う気がなくなってしまう。また、間違った使われ方をされてしまう。取説のせいで製品の評判が落ちてしまう。
なんとも勿体無いことです。
取説の「分かりやすさ」の中には、「見やすさ」が含まれています。
「見やすい」取説は使う気がするでしょう?
見る気にさせる取説がよい取説だと思います。
お客さまに喜ばれる、分かりやすい取説はどんなものだろう?
取説イラスト工房ではたくさんの種類の取説を読み、「分かりやすさ」を研究してきました。
そこで、多くの取説が説明図に、テクニカルイラストを使っている事に気が付きました。
テクニカルイラストは情報を正確に伝達する手段として、取説やマニュアルに広く使われています。
しかし、「分かりやすく」伝達する技術について性能が不十分だったのです。
テクニカルイラストの技術書には、「テクニカルイラストは投影理論に基づき製品の形状・構造・機能などを正確かつ分かりやすく表現するために描かれた立体図」とあります。
しかし「分かりやすく」という部分が理論づけて説明されていません。実例も乏しかったのです。
ちょっとキツイ言い方ですが、テクニカルイラスト技能資格を持っている方達は「分かりやすい」イラストがどんなものかを知らないということです。
「分かりやすい」イラストになるかどうかは、描く個人の考え方により、大きく変わっていたのです。
実際、お仕事でテクニカルイラストを依頼したのに仕上がりが「分かりにくい」と感じた経験はないでしょうか。
それはお客様に言われた事を、ただ描いただけのテクニカルイラストです。
実は「分かりやすい」イラストは、テクニカルイラストの技術や理論だけでは描けません。
「分かりやすさ」が何処からくるのか研究していなければ描けないのは当然のことです。
取説イラスト工房が提案する《取説イラスト》は、テクニカルイラストの技術をベースに認知心理を取り入れた「分かりやすい」イラストです。
具体的に、何故分かりやすいのかは今後このブログでお話していくつもりです。
取説イラスト工房では、もっと世の中のマニュアルを分かりやすいものに変えて行きたいと考えています。